暮らしの中にキャンドルを・・・・・
■ ストレートキャンドル ・ テーパーキャンドル
キャンドル、つまり蝋燭(ろうそく)のことです。
1本(1個)のキャンドルに灯をともして、揺れる炎をじっと見つめる時間を今持っていますか?
私たちは現在、電気の暮らしがあたりまえになり、夜でも明るい部屋が普通に思ってしまっています。
でも、もう一度原点に返って、キャンドルの明りが現代人の私たちにとって何なのか? 考えてみてはどうでしょうか?
キャンドル、蝋燭の歴史は古く、紀元前1000年とも、3000年とも言われている様です。それが長い年月を経て、今のような形の蝋燭になってきました。
紀元前3~4世紀には、もうその型が今のものに近づいているようですが、原料は蜜蝋から始まって、動物の脂の、羊や牛から採った獣脂ろうそく、鯨の脂を固めて作った鯨ろうそく、ハゼや漆から作られた木ろうそく、質が良く芳香を放つベイベリーろうそくなど。そうしてやっと19世紀になってから、石油から採りだされたパラフィンろうができて、そのあと広くこの蝋燭の時代が続いてきたようです。
燭台の歴史もまた古くからあって、キャンドルをさして使うキャンドルスティック型から大型のキャンデラブラ、壁に掛けるウォールライト型、そして天井から吊るしたシャンデリアまで、どれも燭台として発達してきたもので、その種類は数限りありません。
そう考えると、この長い歴史の中で、明りのためにそんなに活躍した蝋燭は、現代の暮らしにはすっかり忘れ去られてしまってますよね。
ヨーロッパでは、まだかたくなにそのキャンドルの明りを守っているところがあって、今もそんな素敵なテーブルのキャンドルの灯がある暮らしがあるようです。
お誕生日やクリスマス等の特別な日でもなんでもない日に、ちょっとキャンドルの灯をともしてみてはいかがでしょうか。
キャンドルは光り輝くというラテン語に語源があるようですが、キャンドルそのものの光と心も光輝くものがあるのではないでしょうか。
■ ティーライトキャンドル ・ カップキャンドル
ティーライトキャンドル
小さなキャンドルでカップキャンドルというものがあります。ホテルやレストラン、バーではずっと以前から使われていますが、小さい割に時間が長く保ち、さらに業務用として使用しているのでカップごと使い捨てが出来て、大変便利です。
このカップキャンドルが雑貨店やデパートなどで買えるようになりました。とくにティーライトキャンドルは100円ショップで15個入り100円で購入できるものも出てきました。
この基になるキャンドルは、かなり昔から北欧などに伝わっているもので、アルミ缶の小さいものに入っているものが多いようですが、北欧でコンロの型をしたものに入っているウォーマーの役割をするものと同じものです。
ウォーマーのときはこのアルミ缶でもよいのですが、キャンドル使用になると、この缶が光の邪魔になる場合が出てきます。
ことにガラスの入れ物の中に入れて、その灯を楽しみたいときは、そうしてもケースが遠くから黒くなって、すっきりとしません。
そこに日本製のこの透明プラスティックのカップ入りが新登場したので、この種類の小さなキャンドルの灯がすべてガラスで楽しめるようになりました。
透明カップキャンドル
つまりシェリーグラスくらいの小さいグラスでも、上がすぼまっていない限り、ポンと中に入れて使えますし、場所もとらずにいくつも並べられます。
大きなグラスに入れれば、その効果はもっときらめいて、美しい明りになってくれます。
どちらを使っても本体に灯る時間は約4時間。レストランなどで約開店から閉店までのテーブルの上の時間帯になっているので、家でのディナーなら充分、その灯の下ですてきな空間をもてます。
キャンドルとスタンドいろいろ
キャンドルにはいろんな種類があります。
古くから伝わる太いどっしりとしたキャンドルは、長い時間保ち、実用から生まれたことがよくわかります。 でも普通のディナーキャンドルと言われるものは、21cm~27cmぐらいの長さのスティックキャンドルのことです。
これもだいたい2種類の型があって、上が細く下にいって太くなるものをテーパーキャンドル、もう一つは、ストレートキャンドルと呼びます。
ストレートキャンドルはガラス製のウォーターキャンドルスタンドに入れても真直ぐに立つので、斜めに傾いてガラスに灯が寄っていくような心配はありません。
さてその収納方法ですが、寒いヨーロッパでは、どんなふうに置いても大丈夫なのでしょうが、日本では、暑くて湿気の多い夏という大敵がありますので、その保存方法に注意が必要です。私も夏にストレートキャンドルを初めて買って使用したとき、スタンドに立てて一晩放置していたら、翌朝にはキャンドルが九の字に曲がっていた経験があります。
初めのテーパーキャンドルは、ヒモがついていたり、下げるケースに入っているときは、壁のフックに下げておくと曲がらないで夏も越せますが、そうでないときはなるべく平らな箱などにねかせて並べておくことです。決して花瓶やピッチャーなどにさしたままにしておかないこと。それも高いところに置いておくと、暖房の熱は上の方にいくので、いつの間にか曲がってしまい、それに灯をともすとどうしても片側にたれが出たりする結果になります。
ストレートキャンドルも同じことで、なるべくきちんと色分けをして、平らな缶などに並べて入れ、蓋をして家の中でなるべく冷える場所に置くのが一番です。とくに白のキャンドルには色がつきやすいので、色物とは分けた方がよいです。
色を何色か揃えておくと、いざお客様というときに便利で、ヨーロッパやアメリカのおしゃれな家では、いつもクロスの色と合わせて仕度をしておくので、お招てなしのときにあわてなくてすみます。
その他、水に浮かべるフローティングキャンドルや小さなボールキャンドルも、使い方でなかなか素敵ですし、色遊びもできます。
線香花火のような細いキャンドルは、バースデイの主役。瞬間的な効果があって面白いと思います。
これ以外にもいろんな形の、フルーツや花や、動物や人形など、ファンシーキャンドルはたくさんありますが、ことに香りの強いものなど、食卓上のキャンドルとしては不向きです。
レストランなどの業務用から始まったカップキャンドルは、小さくて長い時間保ち、これからの家庭のテーブルには一番使い勝手がよくて、収納も、そして使用後の始末もしやすく、こんな便利なものはありません。色数もだんだん増えてきています。
灯がつけば、どのキャンドルも素敵に輝き、それもキャンドルスタンド、キャンドルグラスの選び方一つで、また別の素晴らしさが生まれていくと思います。
木製、銀製、陶製から一番種類の多いガラス製に至るまで、それも1本、2本、そして5本、6本と数を増やしていくとき、各々のテーブルの上で、そしてテーブル廻りに合わせて、あなただけの美しく、楽しい演出の世界を創ってみてはどうでしょうか。
Candle / ImariTogei Style
従来の磁器より透光性が4倍 |
春夏秋冬(桜) キャンドルホルダー |
春夏秋冬(兎) キャンドルホルダー |
燭台
伊万里陶芸オリジナル
<ストレートキャンドル ・ テーパーキャンドル 用>
ストレート・テーパーキャンドルの直径は
約2cmと決まっていますので、きちんと穴に収まります。
※和ろうそく等は太さが色々とありますので
対応していません。
使用例
燭台に水を張って使用します。
この様に、溶けたろうが水に入ると瞬間的に固まり
燭台を汚しません。
金泥釉 燭台 |
鉄赤 燭台 |