水晶彫の紹介
長崎県波佐見町にある丹心窯の「水晶彫」を紹介します。
特に新しい商品ではありませんが、この技法で長年作り続けているものです。
透通った器やグラスは、テーブルを涼しげに演出してくれます。
水晶彫とは
「水晶彫」とは、熊本・天草産の上質な白磁に穴をあけ、そこに秘伝の調合で作られた粘土をつめて焼くことで、水晶の様に光り輝く透明感を生み出す、丹心窯独自の製法です。
一つひとつ手彫りで穴を彫り、一つひとつ手作業で粘土を詰め、さらに1,300度の高温で2回の焼成を必要とする、まさに手間ひまかけたこだわりの逸品です。
この商品は量産こそできませんが、弊窯が自信をもって皆様にお届けできるものでございます。
どうか末永くご愛用下さいますよう御願い申し上げます。
水晶彫りの丹心窯 主人敬白
制作工程
「水晶彫」と「ホタル焼」の違い
一般にホタルと言われているホタル焼の造り方は、器が半乾きの時穴を開けて、そこに透明釉薬を掛けて焼き上げます。明かりに透かすと、焼き込んだ米粒の跡が蛍のように見えることから、ホタル焼きと名が付きました。
上写真の「制作工程」にある一回目の本窯焼成までで出来上がります。
ホタル焼は、丹心窯の「水晶彫」に比べ透明感がなく、白く濁った様な透かしです。
水晶彫は、すごく透明感があり、カップなどの容器に、色のあるワイン・ウイスキー・カクテルやジュースなどを入れると、グラスの中が透通って見えます。
※「水晶彫」は丹心窯の商標です。(商標登録 第4979200号)
下写真では分かりづらいですが、左が「水晶彫」、右が「ホタル焼」のものです。
グラスの中が透き通って見える「水晶彫」
水晶彫に比べると、透明感の弱い「ホタル焼」
丹心窯
長崎県東彼杵郡波佐見町 |
絵付け・作業場 |
丹心窯二代目:中村忠義氏 |
水晶青海波 (すいしょうせいかいなみ)
丹心窯さん代表作品「水晶青海波」は、最も穴の数が多く、一番手間のかかる、まさに伝統工芸品ともいえる食器です。
絵柄の「青海波」は、寄せ来る波を意味しています。海は生命の源であり、同じ形の波が繰り返し訪れることから、吉事が繰り返され、一族が絶えることなく繁栄する象徴とされる有名な吉祥柄です。
贈り物にも大変喜ばれています。
※「青海波」は、雅楽では「せいがいは」と読むが、着物業界では「せいかいなみ」と読む様です。
「水晶青海波」カタログ
水晶青海波のカタログは、下のPDFカタログをダウンロードしてご覧下さい。
カタログはこちら→水晶青海波(PDF 233KB)
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