お気軽! 風呂敷包み
今月号は、今流行の風呂敷包みについて、弊社のラッピングコーディネーター講師 : 山下 美由紀による比較的簡単にできる包み方を紹介いたします。
近年、エコブームで風呂敷・手ぬぐいなどの良さも見直されています。
何度もくり返し使えるという利点があり、バック風にアレンジしたりして、若い人の間でもブームになっていますね。
ディスプレイの一部としてもタペストリーとしても使え、大変便利です。
お家にある風呂敷にスポットライトを当ててみてはいかがでしょう!
今回、風呂敷の「平包み」と「花包み」を紹介します。
平包み
風呂敷の最も礼儀正しい包み方です。
結び目をつくらないことから、婚礼の際に使われます。
( 結び目を解くことが、離れる・別れる などの言葉をイメージさせるので、結び目をつくりません。 )
① 風呂敷の中央に包む物(箱)を置きます。
② 手前に折りあげます。
③ 左側の布を品物に沿ってたちあげます。
風呂敷の辺を内側に引き込むようにすると、箱の形に沿って美しく包めます。
④ 右側の布を左側と同じように箱に沿って折ります。
⑤ 最後に、向こう側の布をもちあげ箱にかけます。
この時、左右の辺を内側に引き込み、美しく仕上げます。
花包み
風呂敷も贈り物の一部としてとらえた場合、様々なアレンジをほどこすことができますが、一番簡単で美しい方法を紹介します。
① 手前と向こう側の布を内側に少し折り込み、箱に沿ってたちあげます。
② ①でたちあげた布を合わせ、左右から中央に向けて寄せていきます。
③ 寄せた布の根元を輪ゴムで仮止めします。 これで花の出来上がり。
④ 左右の布をねじりながら、箱に沿ってたちあげていきます。
⑤ 花の後ろで左右の布を交差し、正面へまわしてきます。 それを花の前真結びすると葉のようになります。
⑥ 仮止めの輪ゴムを外し、花と葉の形を整えてできあがりです。
赤とグリーンのリバーシブルの風呂敷を使うと、花らしく見えて美しく仕上がります。
いかがでしょうか? 一度は試してみる価値はあるかと思います。
弊社の得意先様で、引出物やプレゼントの包装を変えただけで売上が上がった事例もあります。
普通、引出物・進物は包装紙で包みますが、そこは「風呂敷包み」がバカウケして他の店で買わずにそのお店で買うようです。特に同じような商品だと尚更です。
商品で差別化しにくいことは、そうやって「のし」「しおり」「包装」など他がやっていないことを付加価値をつけ、工夫して販売されています。
できれば、あまりコストをかけずにやる方法が一番いいですが、マネされやすいのも多いです。 面倒なほどマネもされにくいですが、付加価値・他社にない・マネしにくいことをいろいろ考えるのがポイントですね。
風呂敷包装でもいくらコストをかけていらっしゃるのかは分かりませんが、そこそこいいものは500円出せばありますが、安いもので(薄いもの)200~300円くらいではないでしょうか?
商品を値引きするより、もらった人が喜ぶサプライズを考え、付加価値を付け適正価格で販売するという考え方ですね。